高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなりすぎている状態です。尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在しています。尿酸が多くなりすぎると、針状の尿酸塩の結晶ができ、からだのあちこちにたまって痛みをひき起こします。これが痛風です。痛風は、その名のとおり、風にあたっても痛むというほどの激痛(=痛風発作)をもたらします。高尿酸血症は、尿酸値が高いだけで症状のない状態ですが、痛風の予備軍であると考えられています。また、腎機能の低下、尿路結石、動脈硬化(血管がもろく硬くなり、つまりやすくなるもの)などの合併症をひき起こします。




からだの細胞は毎日の新陳代謝で新しく作りかえられています。その結果、細胞の核からプリン体という物質が生成されます。このプリン体が尿酸のもとになります。プリン体は欧米的な食品に多く含まれています。肉類や酒類を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。




高尿酸血症では症状はありません。痛風発作では、急激に痛みがあらわれます。主に足の親指のつけねや、手の指、ひじ、ひざが腫れ、ひどく痛みます。痛みははじめの1〜3日間がもっともひどく、2週間以内にはおさまります。治療をせずに放置すると、痛風発作をくり返します。




高尿酸血症は、高脂血症と合併していることが多く、早期発見、早期治療がもっとも大切です。1ヵ月に一度は必ず病院を受診し、検査を受けていただくことをお勧めします。

○ 血液検査 :
尿酸値のほかにLDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)、総コレステロール、中性脂肪を測定します




高尿酸血症では、尿酸値を下げることが大切です。いずれの治療方法でも、医師による指導と管理が必要です。

○ 食事療法 :
高尿酸血症の治療の基本です。レバー、エビ、あじの干物、子牛の肉、もつ類、ウナギ、カズノコ、ワカサギ、ニシン、カツオ、タラ、マグロなど、プリン体を多く含む食品をひかえ、バランスのよい食事をとるように指導します。またアルコールは尿酸値を上げる作用があるため、禁酒、もしくは節酒を心がけるよう指導します。適切な食事の内容はお一人お一人で異なりますので、自己判断は危険です。当院では診察と検査結果から医師が判断し、患者さんに指導します。また栄養士が医師の指示のもと患者さんをサポートしています
○ 運動療法 :
肥満ぎみの人は、痛風発作を起こしやすい傾向があります。食事療法とあわせ、運動で肥満を解消することが大切です。ただし、激しい運動はからだの水分をうばい、痛風発作を誘発するおそれがあります。適切な運動の内容はお一人お一人で異なりますので、自己判断は危険です。当院では診察と検査結果から医師が判断し、患者さんに指導します。また健康運動指導士が医師の指示のもと患者さんをサポートしています
○ 薬物療法 :
痛風発作で痛みがひどい場合は、痛み止めの薬を処方します。また尿酸が体内で生成されるのをおさえる薬、尿酸の排泄を促す薬など、医師が判断し処方します









平成14年6月1日 作成・アップ  平成16年7月28日 更新
編集・監修:中島 章(医師)